ミモレットは、チーズの種類でハードタイプのチーズになります。原産地はフランス北部フランドル地方ですが、製法がエダムチーズと同じことからオランダ原産とする説もあります。原料は牛乳なので、色は白くなるのが通常なのですが、アナトー色素を使っているので色はオレンジ色をしています。大きさは20cmほどで、上下がつぶれたボール状の形をしています。表面はクレーターのような穴が開いて、粉を吹いているのが特徴です。トムとジェリーに出てきたジェリーがおいしそうに食べるチーズはこのこのミモレットのイメージですね。
ミモレットが熟成したものはヴィエイユ(Vieille、老成)と呼ばれ、カチカチに硬くなり、切るという表現より、割るといった方がピッタリな感じで切り分けて小さくします。外皮の硬い部分は味はしないため、それ以外のオレンジ色の箇所だけを食べます。チーズダニが生息している箇所が、人も食べられる箇所になりますが、特に人体に害はありません。
1年以上たつとミモレットの硬さが増しますが、硬くなるほど風味が増すといわれています。特に18ヶ月以上のものは、からすみにたとえられるほどの濃厚な珍味のような味わいになり、日本酒との相性もとてもいいです。ミモレットの熟成には温度管理が重要になりますが、それを失敗しダニが死滅した場合や外皮を取り除いたものは、熟成度が止まってしまうとされています。そのようなミモレットは、それ以上保存したとしても熟成期間には数えられないのです。
2005年8月、前総理大臣・森喜朗が、衆議院解散を思い止まらせるために当時の総理大臣・小泉純一郎を首相官邸に訪ねた際に、ビールとともにミモレットを出されたそうです。森がこれを「干からびたチーズ」といったことからそれが流行語となり、衆議院解散当時はミモレットは通常の倍以上の売上げあげた影響があったそうです。
ミモレットは、チーズの種類でハードタイプのチーズになります。熟成が進むにつれ風味が増してカラスミにも例えられるような味わいになるチーズです。